2012/09/07 セミ神さまのお告げ―アイヌの昔話より

セミ神さまのお告げ―アイヌの昔話より (日本傑作絵本シリーズ)セミ神さまのお告げ―アイヌの昔話より (日本傑作絵本シリーズ)
宇梶 静江

福音館書店 2008-03-31
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今日は蝉の絵本の紹介。

私の蝉専用ノートによると私がこの絵本を読んだのは去年の11月16日になっているのでストーリーが思い出せません。 ノートのメモによると「おばあさんがひねり潰されてセミ神さまになるお話」だそうです。 このお話はタイトルにもついている通りアイヌ民族の昔話を発祥としているようです。

上の画像でも分かるように表紙が蝉です。 画像だけだと絵だと思うかもしれませんがこれは刺繍の写真になっています。 中身も刺繍によるイラストがあって大変きれいです。

絵本より少し本文を抜粋させて頂きます。 「セミも、地上に出てくると、風や空気を感じ取って、その夏の天候や米の生り具合を予知して伝えてくれると言われていました。」 「昆虫が幼虫からサナギになるときに、サナギの中では幼虫の時の体の組織がいったん溶けてぐちゃぐちゃになり、それから成虫になると聞きました。」 こういった感じの子供向けではない感じの文章です。 詳細は覚えてないのですが不思議な内容だったような気がします。

この文章の中で幼虫がサナギになって成虫になる過程でいったん溶けてぐちゃぐちゃになるという文章がありますが、実際幼虫時の身体が一部の器官を除いてドロドロになって成虫の形になるようです。 しかしセミは不完全変態なのでサナギにはなりません。 不完全変態とは幼虫からサナギにならずに成虫になる種類のことです。 完全変態では幼虫⇒サナギ⇒成虫の順です。 セミも中で溶けてどろどろになって成虫の形を作っているのかはよくわかりませんが、産まれた時から中に成虫が入っているわけではないと思うので何らかの大改造を行なって抜け殻と成虫の体表を分離して出てきているのでしょう。

サナギといったら蝶やカブトムシやクワガタなど思い起こす人が多いのではないかなと思います。 蝶のサナギはスマートでかわいいなといつも思うのですがカブトムシやクワガタのサナギって少しグロテスクな感じがしますね。 形もなんだかもこもこしていて中で型取りやってる感が出ているので溶けてドロドロになって成虫の形を作っているというのにも納得できるような気がしますね。
私達の成長と昆虫の成長というのは全然仕組みが違って面白いです。
一度溶けちゃうとか考えられないですね。エヴァンゲリオンの世界ですね。自我境界線を失って身体は液体化、魂を寄せ集めて別の新たな生物になり、神と同等に進化する。全然昆虫のドロドロ化と話が違いますが。ドロドロになると言われるとエヴァンゲリオンの生命のスープとかその辺しか思いつかないです。

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