2012/07/28 羽化の失敗とセミの死について
本日はセミの羽化の失敗とその死について書いていきたいと思います。
少々写真が悲しいものとなりますがご了承ください。
先日観察のために見つけたクマゼミの幼虫をいつもどおり家に持ち帰ったのですが、そのクマゼミが羽化の途中で動かなくなり死んでしまいました。
私のこれまでの人生において、セミの幼虫を何十…もしかしたら3桁になっているかもしれないですが、それくらい幼虫を持ち帰って羽化を見てきたのですが羽化が失敗したのは2例目です。
1例目は小学校くらいまでさかのぼり、羽化中に殻ごと落ちてしまって怪我をしていたアブラゼミです。
そして今回のクマゼミです。このクマゼミはどこも怪我をしていなかったし、羽化前は元気いっぱいでした。
羽化というのは幼虫にとってすごくストレスがかかるものです。それに私が更にストレスを与えてしまったからなのか外的原因なのか内的原因なのかは今となっては分かりませんが。
こちらが羽化中に死んでしまったクマゼミです。 ここまでは早い段階で出てきてその後動きが止まりしばらくは生きていたのですが朝にはお亡くなりになっていました。 セミの羽化をご覧になったことがある方はわかると思うのですが、羽化の際に殻から出てきた成虫は柔らかいです。 羽化中のセミを触ったことはありませんがその動きからやわいことはわかります。 羽化がスムーズに行えずこうした体制で止まってしまうとその分時間が経過して身体が硬化していくんだと思います。 この子も朝にはこのようにボディが硬くなって見た目クマゼミになっていたので。
これは別のクマゼミなのですが、羽根が不自然な形でおしりもなんだか斜めになっています。 仮に羽化はできたとしてもこのように何らかの理由で羽根が曲がったりするともう一生飛べません。 自然界においても羽化の失敗はそう珍しくはないようです。私も何度か途中で力尽きたセミや羽根がおかしなことになっているセミを見たことがあります。 強風で落ちてしまったり色々と原因はあるのでしょうがそういったセミを見つけると切なくなりますね…。
そして最後にこの写真です。
このクマゼミは上のクマゼミとはまた別物なのですが何らかの原因で羽根がおかしなことになって死んでしまったようです。
女の子だったようですね。前日にはここにいなかったので多分ボトリと落ちたのではないかなと思います。
そしてアリがたくさん群がって…。
食物連鎖ですね。アリの生きる糧となり、こうやって世界は回っているんですね。
本日はちょっぴり悲しい話となってしまいましたが明日の蝉日記は綺麗なお話です。