2012/07/25 『蝉』という漢字について
今日は蝉本体についてではなく『蝉という漢字について』みていこうと思います。
セミという漢字は一般的には左、右は一般的ではないですがセミという漢字です。
この蝉という漢字の意味は手元の広辞苑によると
1,せみ。せみ類の総称。
2,声が連なる。また、ことばをつづける。
3,「婉蝉(エンセン)」とは、ぐるぐると回りながら舞うさま。
となっています。
次にこの漢字がどうやって構成されているかなのですが、「虫 + 單(うすく平ら)」で成り立っているようです。
この2つがひっついて「うすく平らな羽をびりびりとふるわせて鳴く虫」という意味の蝉という漢字になるようです。
確かにセミは薄く平らな羽根を持っていますが、これをふるわせて鳴いているというのはちょっとおかしいような気がしますね。
セミはスズムシのように羽根をこすりあわせて鳴いているわけではないので。
セミが鳴く過程で羽根もそりゃ振動はしているのでしょうが…
ということで検索して調べてみたのですが、「單」という字はぶるぶると震えるという意味があるそうです。
なので羽根がびりびりと震えてというのは蝉の背中辺りが震えているという意味なのではないかと思います。
蝉は「セン」や「ゼン」と読みますが、クマゼミの鳴き声「シャンシャンシャン」⇒「センセンセン」というところに由来があるようです。
個人的にはクマゼミの鳴き声は「シャァシャァシャァ」と聞こえるのですがみなさんはどうでしょう?
さて、こちらの漢字をご存知でしょうか。
この漢字は「チョウ」または「ジョウ」という読む漢字のようです。
意味は、
1,せみ。せみの総称。
2,「寒蜩(カンチョウ)」とは、せみの一種。初秋に鳴く小型のせみ。ひぐらし。
となっており、こちらの字もセミという意味の漢字のようです。
ひぐらしは「日暮」とも「茅蜩」とも書くようです。この「蜩」という漢字は「ひぐらし」の読みで変換すると出てくるので試してみてくださいね。
「虫 + 周」でセミの声をまねた擬声語とあります。
なんでも昔中国人はセミの鳴き声をテウテウと聞き取ったことに由来があるらしいです。
先述した「チョウ」と「ジョウ」という読みは「テウ」と「デウ」と言い換えることができます。
今は中国ではセミの鳴き声は「知了(チーリャオ)」でこの知了がgooの辞書によると蝉という意味のようです。
以上、セミという漢字についてでした。
こういった雑学のようなものも今後挟んでいけたらなと思います。こういった雑学的なものは蝉がいなくなった時期の更新にあてたほうが自分の首を締めなくて済む気もしますがいろいろ調べると勉強になるので。
今日の分のセミの写真を撮っていたのですがそちらは明日以降に持ち越します。それでは。